週に一度は歯医者に通っているのだけど、今でも治療の時は痛いのである。なんだか尖ったものが歯茎に刺さっているようなのである。わざとやってるんじゃないかと思えるくらい歯茎をツンツンしてくるのである。その度に自分の全身はピクンピクンと反応する。そんな反応を歯医者は楽しんでいるんじゃないだろうか。このドS歯科医め。
ところがそうそうお前の好きなようにはさせないぜ。なんてったってこっちはドM患者である。お前が攻めれば攻めるほど、こっちはどんどん気持ちが良くなる…ってバカ!痛いもんは痛いよ!
それでまあ、仮に痛くなくても歯医者に思いっきり力が入っている事が感じられると精神的に苦痛なのである。歯医者の手が自分の口の中でプルプルしている時のプレッシャーといったら、そりゃあもうたまらない。思わず勃起する。しないわ!しゅんとなるわ!バカ!

まあ、そんな苦痛に耐え凌いでいるのですが、この歯医者ではオルゴールの音楽が流れているのです。歌謡曲のオルゴールバージョンみたいな。きっと癒しとかリラックスとかいうような事を配慮しているのだろうか。

しかしながら親不知の神経を抜いた時も、ここ最近の治療でもちょうど痛みの感じるところでかかっている曲がたまたま小田和正の「ラブストーリーは突然に」オルゴールバージョンである。
「あの日あの時あの場所で♪」っていうのをチロリチロリとオルゴールの音色で演奏しているところに、治療器具の「ウィーン」という機械音。
これで完全にトラウマというかパブロフの犬状態とうか、歯医者でこの曲が流れるだけで何もしてなくてもなんだか辛い気分になるようになった。
さらにはそれだけに留まらず最近はピンチの時に頭の中でこの曲が流れるようになった。
この間、電車でうんこが漏れそうになった時に頭の中では小田和正の「ラブストーリーは突然に」オルゴールバージョンが流れたのである。

小田和正の「ラブストーリーは突然に」オルゴールバージョン。
ピンチを代表するテーマ曲である。

親不知の虫歯が痛みだしたので歯医者に行きました。
抜いてもらおうと思ったのですが、今、現代っ子に流行りの「親不知が横に生えてる」という訳で歯は抜かずに神経を抜くという事になった。
反対側の親不知は別の歯医者が強引に抜いたというのに、抜いたというか砕き散らした、と言ったほうがいいかも知れないが。まあ、そんな治療とは違ってなんだかスマートで近代的な印象を受けたので「神経を抜く」にトライ。
実際どうやって神経を抜くのか、ましてや神経がどんなものなのかもサッパリわからなかったのですが、どうやら神経を抜いたみたいです。
それから一週間ほど経つのですが、今でも激しく痛みます。夜も寝れません。比べてみれば虫歯の頃のほうが痛みがなかったくらいです。
ああ、こんなんだったら虫歯のままのほうが良かった。
歯医者に痛みを訴えたら
「そのうち痛みはなくなると思うよ」
思うよ、て!
お前は必ず痛みをなくせよバカ!
しかもそのうちって。一生死ぬまでこの痛みを引きずるんだったら自殺するわ!ツタヤでエロビデオ買い占めて自殺するわ!
昨日は歯の痛みを忘れてしまおうと勢いよくお酒を飲んだら、飲めば飲む程ますますズキズキと痛みが増した。
飲めば飲む程テンションは下がる。
それでもヤケになって酒を飲んでたら痛みがなくなった。
痛みはなくなったけど吐いた。

八方塞がり。

飛行機はすごいね。あんな重いのに飛んじゃうもんね。僕らの夢を乗せて飛んじゃうもんね。

いやしかし、社員旅行で行った某地方都市で何をしたかってキャバクラのような店に行った。そこはキャバクラではなくてラウンジと呼ぶそうだ。
なぜにお金を払ってまでして知らない女と面倒なコミニュケーションをとらなくてはいけないのか、と考える私はこういった店は若干好きになれないのではあるが。
好きになれないのではあるが2日で8軒ほどのお店に行った。いや、これは団体行動だから仕方がない。みんなと一緒にいないと最終的には宿泊地に戻る事ができないのだから仕方がない。
それにしてもこの街の女のほとんどはこういったお店で働いているんじゃないかと思われるくらい繁華街の人口密度は高い。夜の仕事だけという人ももちろんいるが、昼は別の顔を持つ人も多い。OLやら介護やら女子高生やらCoCo壱の店員やらである。
まあ、つまり普通の女の人がいるわけである。それが都内近郊のスレたキャバ嬢と比べてしまうとかなり純情に感じるのは仕方がないのかも知れない。
みんな電話番号を聞いてた。なぜこんな遠い街の女の電話番号を。
どうやらほとんどの女は東京に行きたいというような事を言うらしい。するとバカな男はじゃあ東京に来たら一緒に遊びに行こうとデレデレになっちゃうみたいである。完全に阿呆ですな。
そんな阿呆な人たちを横目に俺はといえば天才的なヒキの悪さを見せ付けて、どこの惑星からやってきた人型生命体だ、というのと生死をかけた格闘をした次の店で、今さっきやっつけてきた人型生命体と非常によく似たやつがまた現れて、この未だ知られていない異生物のいる惑星は存在する!と違うファンタジーを感じていたり、また別の店では「私、来年結婚するの!」とおめでたい話を唯一めでたくなくなる場所で言う女がいたり、20代にして小学1年生の子供を持つシングルマザーが言う「お父さんはどこかに行っちゃったの!」というけなげにも重い言葉にとても暗い気分にさせらりと散々でした。
ああ俺も阿呆みたいにデレデレさせられてえ。させさせられさせりてえ。